荒川流域ネットワークでは、毎年、20を超える団体や個人の協力を得て、水質調査を行っています。そのとき、これらの団体から調査結果を所定の形式のExcel表で提出してもらい、それらをまとめて水質調査マップを作成するとともに、全国水質調査委員会に報告を行ってきました。
各団体の担当者の中にはパソコンに慣れていない人も多く、日時や数値データを全角文字で入力したり、行を間違えて転記したりなど、誤りと思われるデータも少なくなく、提出されたデータの検証に多大な時間をかけなければなりませんでした。
最近、Excel上でも、CopilotというAIが使えるようになりましたので、それを利用することでこれらのデータ検証作業を軽減できないかどうか試してみました。
(注)2025年1月26日から、Microsoft 365 のユーザであれば、Excel上で
Copilot (Microsoft の AI) が追加料金なしに使えるようになりました。
詳しくは、以下の2つの記事をご覧ください。
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- AIを使った時刻表記の統一
- AIを使った調査地点移動の検出
これらの経験からみると、今日のAIはかなり正確に自然言語を理解できるようになっており、ITに慣れていない人でも使いこなせるレベルに達してきていると思われます。データ検証のようにターゲットがはっきりしているものについては、AIを活用することで、労力を大幅に減らすことができそうです。

